2021年12月29日水曜日

【ニュース】近隣住人「除夜の鐘がうるさい」と民事調停

「除夜の鐘」を巡る今どきの事情について取り上げます。

最近最も話題になっているのは除夜の鐘の「騒音問題」。鐘の音がうるさいという近隣からのクレームにより、除夜の鐘を取りやめるお寺もある

話題になった東京・小金井市にある「千手院」は住宅街のど真ん中にある。

除夜の鐘の音をめぐって、2013年に近所の人が民事調停を申し立てた。民事調停というのは裁判ではないものの、裁判所の調停委員会のあっせんによってトラブルを話し合いで解決する制度のこと。

話し合いの結果、「防音パネルを設置すること」と「鐘の突く時間を限定すること」を条件に除夜の鐘を突くことはできるようになったが、千手院ではそれ以降、除夜の鐘を行っていない。2021年の大晦日も鐘を鳴らさないという。

「除夜の鐘」から、日中に突く「徐夕の鐘」へ

除夜の鐘をやめてしまうのではなく、時間帯をズラして日中に鐘を鳴らす寺も増えており、「除夜の鐘」でなく「除夕の鐘」と呼ぶという。

静岡の大澤寺は騒音の苦情電話により2004年に除夜の鐘を中止。檀家からの要請もあって2014年から再開したが、昼間に鐘を突いている。2021年も午前11時から鐘を突くという。

「高齢化」が原因で除夜の鐘の時間を早める

一方で、騒音対策ではなく「高齢化」により「除夕の鐘」を行っているお寺もある。

群馬県の宝徳寺では、深夜に鐘を鳴らしていた頃は80人程度しか集まらなかったが、昼間に鐘を突くようになってからは2019年には1000人に増えた。お年寄りにとって寒い中に夜中に寺まで行くのは大変だ。日中あれば子どもと一緒に参拝できる。高齢化が進む地方ならではの発想の転換といえる。

福岡市の東長寺も2018年から時間を早めて午後6時に鐘を突いているという。大晦日にお寺の作業を手伝ってくれるのはお年寄りが中心で深夜の作業は大変ということで、時間帯をズラした。

鐘を突く時間を早めたが、実は「大騒ぎする若者対策」にもなった。例年、除夜の鐘の時間帯に、カウントダウンイベントを終えた若者たちが詰めかけ、深夜3時まで騒がしかったという。時間を早めて除夕の鐘にしたところ、そんな若者たちが姿を消した。

除夜の鐘をYouTubeでライブ配信

そして今どきの事情と言えば、やはり「ライブ配信」。京都の浄土宗総本山・知恩院は、僧侶たちが、体を使って豪快に鐘を突くことで有名。大晦日だけで、3万人も訪れるという。

コロナの影響でで密になることを避けるため、2020年は参拝自体を中止してYouTubeでのライブ配信に切り替えたという。2021年は人数を限って参拝を受けるが、ライブ配信は続けていくという。

他にも、神奈川「貞昌院」や静岡「龍谷寺」、鹿児島「西本願寺鹿児島別院」などのお寺も、コロナ対策で密になり過ぎないためや、遠方の人にも除夜の鐘を楽しんでもらおうと、除夜の鐘をライブ配信を行っている。

今どきの事情を紹介してきたが、騒音問題、高齢化、コロナ対策、ライブ配信など、私たちがニュースで取り上げているような事情が、除夜の鐘にも押し寄せている。

この点について専門家に話を聞いた。

鈴鹿大学・川又俊則教授:
除夜の鐘は地域の協力あってのもの。関わる人のニーズや時代に合わせた工夫をしていくことは当然の流れ。明確なルールがあるわけではないので昼に打つなど変化しながらでも続いていくことが重要

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦氏:
時代が変わっちゃったよね。子どものころはやっぱり夜中に鐘ついて、寝て、朝起きたらお年玉がもらえることがワクワクしていた。ライブ配信もいいけど、108の煩悩をぶっ飛ばすのが除夜の鐘の本来の姿だから、みんなに覚えていてほしい


<参照元引用元>
FNNプライムオンライン
 https://www.fnn.jp/articles/-/291933 


2021年12月28日火曜日

【ニュース】中国・全人代で“規制強化”法案を審議

 中国メディアは「社会全体が騒音に対する意識を高める必要がある」と報じる。

 中国では、公共の場での騒音被害に対して法規制を強める法案を審議中です。
「社会全体が騒音に対する意識を高める必要がある」本当にその通りです。ましてや中国のような大きな領土を持つ国がこう発言しているのですから、小国である日本では密集した集団生活が求められる以上、中国より進んで騒音に対して行動して頂きたいと思います。
(はやり中国はアメリカに次ぐ先進国だと実感しますね。。。)


大音量で音楽を鳴らす集団

 突然中国のショッピングセンターに現れた奇妙な集団。大音量で音楽を鳴らし、100人を超える人々が揃いの服を着て行進している。  この謎の集団の正体は“暴走団”と呼ばれている。一風変わった行進の目的は“健康維持”。実はグループでウォーキングをしていたのだ。  かけ声とともに“暴走団”はスピーカーを使用して大音量で音楽を流しながら集団で隊列を組み、まるでダンスをしているかのようだ。  さらに、大音量でグループが集まって踊る“広場ダンス”が騒音被害を招いているとして社会問題となっていた。

中国・全人代で“規制強化”法案を審議

 中国の国会にあたる全人代の常務委員会は、24日まで行われる会議で、公園や広場などの公共の場で国などが規定した音量レベルを超える騒音を出すことに対して規制を強める法案「騒音汚染防止法案」を審議している。
 また注意を受けても違反行為を続けた場合は罰金を科すことも提案されている。

<引用元・参照元>
テレ朝news
FNNプライムオンライン

2021年12月21日火曜日

【ブログ】近隣とトラブルになった時、あなたはどうしますか? 

騒音問題総合研究所代表、八戸工業大学名誉教授の橋本典久さんの記事です。

 近隣トラブルは火災と同じ!

本当にその通りと思える素晴らしい表現です!

近隣トラブルによって生じる個人の損失や社会の損失は、トラブル件数や事件数を見れば明らかなように非常に大きなものです。

そして火とは異なり、「怒り」は燃え上がると消化は困難であり、関係修復型の解決法ができません。

「近隣トラブルは火災と同じです。発生した時にできるだけ素早く消火することが大事ですが、消火設備がないためにどんどん火の手は広がり、最悪は巻き込まれて死亡する人も出てきます。火災が発生しても消火設備がない状態、これが近隣トラブルに関する今の我が国の現状なのです。火災が起こってもひたすら自然鎮火を待つことしか方策がないというのは、あまりにも不幸な社会ではないでしょうか。取り敢えずは、火を出さないよう注意しなければなりませんが、何とか早く消火設備も用意しなければなりません。」


上記の文章がすごく響いてます。今後、住人トラブルによる火災が発生した場合には、
管理会社や騒音問題対策協会の手紙テンプレート等の消火設備を利用して対処してみてください。
手紙テンプレートはホームページに公開しております。
また火災が起こった物件は『住人トラブルマップ』に掲載してあります。
私のこの活動が、皆様にとっての”消火設備”となれるよう、これからも精進してまいります。



<参考文献・引用文献>

#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotonorihisa/20211221-00273633

2021年12月15日水曜日

【ブログ】「どうやったらお宅のような子どもに育つのか!」マンション住人から騒音の苦情!原因は本当に2歳の娘…!?

「下からの騒音だと思ってトラブルになっていたが実際は別の住人からだった!」
という騒音トラブル話です。
音の伝わり方でも”固体伝播音”は、感じ方・聞こえ方が実際の発生場所と異なる場合があるため、騒音トラブル解決の難しさが伺えます。
そんな勘違い騒音トラブルに遭った夫婦の物語が今回の記事です。

ここでの学びは、
・音の発生源の特定は難しい
・疑われたら防音対策。対策内容を被害者に伝える
 ※「子供に注意」等の目に見えない対策はダメ。


左の図は、左2階の住居者が飛び跳ね発生した足音が、床下の配管等に共鳴、共振し他の階の住居者に音が届いている様子です。
一見、まったく音が届かなそうな右2階や右3階にも、共鳴や共振によって音が届いてしまっています。







新築のマンションに引っ越して半年、上の階の住人から騒音について苦情がくるようになりました。どんなに気を付けて生活しても、上の階の住人からの苦情は収まらず……。
しかし、そんな騒音問題がある日意外な形で解決したという体験談です。

1.上の階の住人からの苦情


 新築のマンションに引っ越して半年が経ったある日、インターフォンが鳴りました。夫に対応を頼むと、「上の階の住人だが、お宅の子どもの生活音がうるさいから、もう少し静かにしてくれないか」と苦情を言うのです。
 2歳の娘はじっとしているタイプではなく、日ごろから家の中を走って移動したり、大きな声で歌を歌ったりしていました。そのため、苦情に対して驚くというよりは、とうとう苦情がきたか……というのが本音。それからは、娘が走ったり大きな声で騒いだりする際には、すぐにやめるように注意しました。

2.騒音のたびに、床を叩かれて…


 夫婦としては気を付けて生活していたつもりでした。しかし苦情があった日以降、聞こえてくる騒音に対抗するかのように、上の階から床を強く叩くような音が聞こえるように。そして数週間経ったある日、男性が怒った様子でまた家を訪ねてきました。「うちにも子どもが2人いるが、どうやって育てたらお宅のようなうるさい子どもに育つのか!」とさらに苦情を言ってくるのです。娘が大声を出さないよう気を付けてきたのに……。私たち夫婦はこれ以上どうしたらいいのかという気持ちでいっぱいでした。

3.「娘は寝ていますけど!?」


 改善しない状況に私たち夫婦はストレスが溜まっていくばかり。走ったり、歌を歌ったり、娘の好きなようにさせてあげられないことにも、娘に対して申し訳ない気持ちになっていました。そんなある日、家のインターフォンがなりました。
 上の階の男性が「何度言ったらいいんだ! いい加減静かにしてくれ!」と苦情を言ってきたのです。しかし、娘は男性が訪ねてくる1時間前から眠っており、おかしいと思った夫がすかさず「娘はしばらく前から寝ていますけど」と言い返しました。

4.騒音の原因は娘ではなかった!


 男性は私たちの家を訪ねる前に床に耳をあてて、騒音が真下からきていることを確認して訪ねてきたようです。しかし、男性が騒音を確認した時間には娘は眠っており、男性が聞いた騒音は娘や私たちが原因ではありません。
 男性は驚きを隠せない様子でしたが、状況を理解し今までのことを夫に謝ってくれました。そして今まで私たち家族が原因だと思っていた騒音も、別の場所が原因だと思ってくれたのか、それから苦情を言ってくることはなくなりました
 マンションでの騒音は、上から聞こえてきたとしても、真上の階が原因ではないという話を聞いたことがあります。それを実感するような体験でした。問題が解決するまでは、音に敏感になりストレスフルな毎日でした。意外な展開でしたが、騒音の原因が私たち家族ではないということがわかってもらえて本当によかったです。ただ、ホッとしたものの騒音で悩む方もいるということも事実。娘を思い切り遊ばせたいときは公園に行くなど気を使うようにしています。


<参考文献・引用文献>
・エルザ
https://beauty.oricon.co.jp/article/1721789/
・ベビーカレンダー
https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/20861
・ウーマンエキサイト
https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_BabyCalendar_20861/
・プロテクト株式会社
https://house110.jp/blog/bcat/s006_2019112801.html

2021年12月14日火曜日

【騒音トラブル】同じアパート住人のごみに放火した男を逮捕【沖縄・那覇市】

 
沖縄県警那覇署は9日未明、同じアパートに住む他人の部屋の前に置かれたごみに火をつけ壁に燃え移らせようとしたとして、このアパートに住む無職の男性:内兼久俊幸(55)容疑者を現住建造物等放火未遂の疑いで逮捕した。
警察によりますと、内兼久容疑者は、9日午前4時半過ぎ、自身が住む沖縄県那覇市長田1丁目のアパートで、住民の男性(64)が住む1階のアパート1階の玄関前に置かれていた段ボールなどのごみに火をつけ、壁に燃え移らせようとした疑いが持たれています。
火に気付いた近隣住民が消防に通報し、火は延焼前に消し止められましたが、熱で周辺のバケツや電気メーターが溶けるなどの被害が出ました。けが人はありませんでした。
同署によると、コンクリート壁の一部や配管が燃えた。この部屋に住む男性は当時室内にいて、煙を吸い喉の痛みを訴えたため病院へ搬送された。  警察の調べに対し内兼久容疑者は「覚えていません」と容疑を否認していますが、以前から被害者と騒音トラブルがあり警察に相談していたということで、警察が動機などを詳しく調べています。




<情報元・出典・引用>
Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae1134c257bc9c6c83d5195529332d907723055b 
沖縄タイムス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/877813

終の棲家として買ったはずの住居で思わぬトラブル

節度を超えた騒音トラブルで、終の棲家にと思っていたマンションを手放さざるを得なくなった。齢70を超え、住宅ローンを完済したばかりなのに、再びお金を借りて住み替えるというのはどう考えてもリスキーだ。 60歳でローンを組み75歳で完済 小林幸太さん(仮名)は、妻の弘子さんと都内のマン...