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2022年5月3日火曜日

終の棲家として買ったはずの住居で思わぬトラブル


節度を超えた騒音トラブルで、終の棲家にと思っていたマンションを手放さざるを得なくなった。齢70を超え、住宅ローンを完済したばかりなのに、再びお金を借りて住み替えるというのはどう考えてもリスキーだ。

60歳でローンを組み75歳で完済
小林幸太さん(仮名)は、妻の弘子さんと都内のマンションで暮らしている。約15年前の60歳の時、老後に備えて新築マンションに買い替えをした。費用は以前住んでいたマンションを売却した資金と退職金の一部を頭金にあてて、残りは住宅ローンを組んだ。

なんとか完済時年齢75歳の金融機関でローンを組み、ようやく半年前に完済することができたが、いま思えば60歳から15年間の固定金利、75歳で完済、という無謀なローンをよく組んだものだと、幸太さんは自分でも改めて思う。

最後の住宅ローンが引き落とされたあと、金融機関から抵当権抹消に必要な書類が送られてきた時は、ようやく終わったのだとホッとしたのを覚えている。

上階からの騒音に悩む
住宅ローンも完済しホッとしたのもつかの間、4ヵ月ほど前から上階のひどすぎる騒音に悩まされるようになった。強烈な足音、何か物を床に投げつけるような音、激しい叫び声……。しかも昼夜問わずである。ここまでの騒音はいままであったことがない。どうも上階の住民は、今年になってから引っ越してきた家族のようだ。

さすがにほぼ毎日となると耐えきれず、幸太さんが管理員に相談したところ、他の住戸からも同様の苦情や相談があるという。その際に心配した近隣住民が通報し、警察がきていたという話も聞いた。

その後、理事会でも話し合いがされ、騒音の注意文を全戸配布し、掲示してくれることになった。すると、しばらくはマシになった。

ところが、またしばらくすると、うるさくなった。再度管理員に相談にいくと、何時頃どんな音がするか、より詳しく教えて欲しいと聞かれ説明をした。

その後、より具体的な騒音内容が書かれた注意文の全戸配布と掲示を、再度してくれた。前回は掲示板のみだったが、今回は掲示板とエレベーター内にも掲示してくれた。功を奏したようでしばらくは静かになった。しかしまた最近、騒音が続いている。

500万円で防音室に工事するか…!?
神経質になり過ぎかもしれないが、騒音が気になり眠れないことがある。最近ではちょっとした物音すら気になり生活に支障をきたしている。本当は嫌だったが、勇気を出してメンタルクリニックに通院している。いまのところ軽度で心配はいらないようだが、このいたちごっこのような生活が続くとなると今後の生活が思いやられる。

防音室にするなど技術的に解決するという方法もあるという。防音室は、ピアノ演奏など外に音を漏らさないだけでなく、中にいる人にも効果があるそうだ。完全に防音室を設けるほかにも、壁や床の仕様を変えるという方法もあるという。たとえば、壁の中に吸音材と遮音シートを入れたり、床材を張り替えたり、床材の下にマット素材を敷いたりといった具合だ。その他にも換気口や窓ガラスを防音仕様に取り替えるといった方法もある。ただし、全室を防音室に工事する場合、仕様にもよるが500万円以上かかることもあるという。

ようやく終の棲家として住宅ローンを返済し終えたばかりだが、そんなにお金がかかるならいっそのこと買い替えや賃貸などへ引っ越ししたほうがいいのかと悩む幸太さんと弘子さんであった。

長期化しやすい騒音トラブル
騒音トラブルは、最新のマンション総合調査においても、居住者間のマナーをめぐるトラブルで「生活音38.0%」と最も多い。騒音トラブルは、一度発生すると解決の糸口が見いだせず長期化しやすい。最終的には、裁判や警察沙汰、引っ越しなども考えられる。

一方で音は人によって感じ方が違い、誰がなんのために出している音なのかわかるとそれほどうるさく感じないこともある。たとえば、日頃から面識のある赤ちゃんや子供が出している音、事前に何日~何日までリフォームをしますと挨拶があるなど理由がわかっているようなケースだ。子供の顔がわかったり、リフォームなど明確な理由と時期がわかれば同じ音でも、想定内と思えたり心情的に致し方ないと思えたりする。ちょっとした配慮やコミュニケーションが重要なのだ。

またマンションの場合、構造上、真上や隣からの音だと思っていたものが、じつは斜め上や、上の上の部屋が発生源ということもある。天井や壁、床などを経由して振動や衝撃が音として伝わってくるためだ。

それでは、マンションで耐え難い騒音が続いた場合、どのように対処されているのか見ていきたい。

一般的には、小林さんのように管理員に直接伝えたり、管理会社のフロント担当者に相談することが多い。なかにはマンションに目安箱などといった意見を入れる箱が設置されておりそこに入れる場合もある。話を聞いた管理員やフロント担当者が、理事長や理事会に伝え、まずは騒音への配慮を促す協力文や注意文を掲示、全戸に配布することが多い。ただし、トッパン・フォームズが2018年にした調査結果によると、マンションを利用している人のうち、集合タイプの郵便受けの場合、毎日確認する人は約8割に留まるという。つまり、チラシを配布しても数日程度見ない、そしてようやくポストを確認しても、じっくり見ない人や、見ても騒音トラブルは自分とは関係ないと自覚しない人もいる。

そこで次に行われるのが、騒音について具体的に発生している音や時間を明確に記した注意文を再度配布する。掲示文は通常よりサイズを大きくしたり、カラーマーカーなどで強調し、掲示板のほか、エレベーター内(ボタン脇)や管理事務室の窓口など目に付きやすいところに貼る。これによってはじめて、自覚し騒音がおさまることもある。残念ながら一般的には管理組合や管理会社としての対応はここまでが多い。

それでもおさまらない場合、騒音主との話し合いで解決することになる。裁判や警察沙汰などと比べると平和的な解決方法ではあるが、騒音発生源であろう相手に直接苦情を伝えるのは、今後の生活にリスクになる可能性がある。もし騒音主だと思っていた人が違っていた場合はどうするのか。また顔見知りであっても近隣との関係を考えると「うるさい」と直接は言えず、ストレスを溜めることになるのではないか。

できれば直接よりは手紙で困っていることを伝えたり、伝言を専門とする便利屋を活用したり、もし管理組合や管理会社が間に入ってくれるなら、電話などで苦情を伝えてもらったり、同席してもらって話し合いを行うのが穏便な方法である。騒音主が「自分が騒音を出していることに気付いていなかった」と素直に認めてもらえる場合、思いのほか簡単に解決することもある。

相手が聞く耳を持っていない場合は…?
一方、相手が聞く耳を持っていない場合、解決は極めて難しく長期化しやすい。管理組合や管理会社、二者間の話し合いでも解決しない場合、警察など外部の第三者に相談し、協力要請するという方法もある。あまりに度を越えた騒音が発生している場合、警察に相談することで注意してくれることがある。

もし警察の制止を聞かずに騒音を出し続けた場合は、軽犯罪法違反となる。また警察からの注意後に騒音が再開した場合は、自治体における迷惑防止条例違反に該当する場合もあり、迷惑行為を告発すれば警察からさらに強い対応を講じてもらえることもある。

しかし、ここまで話が広がると騒音マンションと認定するようなもので、マンションの資産価値に影響しかねない。売却時に不動産屋が作成する重要事項説明書に騒音の事実を記載することになり、売却価格が下がったり、そもそも騒音がするマンションを買いたがる人はいないので売れないケースも考えられる。

弁護士に相談し、訴訟(裁判)をするという方法もある。その場合、不法行為(民法第709条)を根拠とした民事事件で訴えることが多い。近年では差止請求や損害賠償請求についても認められる判例もある。

法的手段を取る際は、被害の実証、客観的な証拠が求められるため、うるさかった時の記録や騒音測定器などで実数を測り記録する必要がある。測定器は行政の無料貸出や、近年では無料アプリなどもある。裁判にかかわらず、記録や実数は取っておくと主張する際に役立つ。

ほかには小林さんの事例でも書いたように、防音工事で騒音を低減したり、シャットアウトするという方法もある。効果は大きいが、一部屋で100万円を超える費用がかかるとされ負担は大きい。

手っ取り早いのは、騒音源から離れるため引っ越しすることだが、これも費用面、環境の変化など悩ましい問題が多い。

騒音トラブルは、厳しい言い方をすれば、誰もが被害者や加害者になりかねない。騒音トラブルが一度もないマンションはかなりの少数派であろう。では戸建てならリスク回避できるかというと、騒音おばさん(奈良騒音傷害事件)のようなケースもある。早期発見、早期対処、日頃から近隣コミュニティがあることが、解決の糸口なのだ。

<参照元・引用元>
・現代ビジネス
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/94539?imp=0

2022年4月27日水曜日

「夜中はトイレを流すな!」真上の部屋に文句を言い続けた「クレーマー住人」の素顔

 地方自治体と都道府県マンション管理士会の共同で開催される「無料相談会」には、様々な悩みを抱える方が来訪されます。もちろん相談しただけですぐに解決するケースは稀なのですが、筆者を含めマンション管理士は少なくとも何らかの処方箋を出すことが可能です。

 【前編】『マンション管理士も驚愕、共有部分で大問題を起こした「ヤバすぎる住人」の正体』に引き続き、ここからは筆者が相談会で遭遇した事例をいくつか紹介しましょう。

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相談者Cさん:
69歳の女性、夫に先立たれて築34年の小規模マンションで約20年間暮らしている
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 Cさんが暮らす小規模マンションの管理は、TVでCMが流れている大手の管理会社にすべて委託されており、理事会はまったく開かれていません。理事長と管理会社も、“なあなあな関係”にあるようでした。そのような状況でトラブルが発生したわけです。

 始まりは5年前でした。Cさんが住むすぐ上の部屋に、妻と幼い子どもを連れた若い男性Dさんが引っ越してきたそうです。Dさんは入居前に、組合や理事会へ届け出ることなく部屋のフルリノベーションを実施しました。

 Cさんによるとそれ以来、階上から聞こえるトイレの水洗音がひどくなり、気になって生活に支障をきたしています。その夫婦は近く退去する予定で、その際に売主であるDさん立ち合いの下、管理会社、施工業者が水音調査にやってくるそうです。その時に自分一人では不安なため、筆者にもついてきてほしいという相談でした。

 相談を受けた時から引っかかっていたのですが、壁の奥にある専有部分の配管(いわゆる横管)の工事を行ったとしても、「水洗音がひどくなる」というのは経験上ありません。本当に音がひどくなっているのであれば、何か別の問題が発生しているかと思われます。ただその点を率直に伝えても、問題は解決しません。疑問を抱えながら、筆者も後日その水音調査に立ち会うことになりました。

 終始CさんがDさんに文句をつけながら調査は終了しましたが、その結果、問題は検出されませんでした。Cさんは「何かがおかしい!」とずっと主張していたものの、どこを調べても手がかりはありません。そうなると水音の原因は何かほかにあると考えられますが、結局わからずじまいでした。

 その後、なぜか上のフロアに住んでいるDさんから筆者に電話があり、ようやく事件の全貌がつかめたのです。実はCさんはかなり口うるさい「モンスタークレーマー」だったようで、Dさんが引っ越す理由も彼女が文句をつけてくるからでした。「夜中の水洗音が迷惑だから、トイレを使っても流すな!」とまで言ってきたらしく、子どもに危害が及ぶことを恐れて退去を決めたそうです。

 マンションの騒音トラブルの土台には、人ぞれぞれの「音の感じ方」やメンタルの状態など、主観的な要素が存在しています。いかに高機能な高級マンションであったとしても、近隣の生活音から100%逃れられる物件はありません。仮に生活音がうるさいと感じても、Cさんのように騒音の元だと思われる部屋へ直接出向いて、何度も直談判におよんだのはまずかったでしょう。

 これから新しい住人がDさんの部屋に引っ越してきても、同じトラブルが発生するかもしれません。すべてが終わってから、Cさんには以上の点を懇切丁寧に説明し納得した様子でしたが、果たして理解してくれたのでしょうか…? 

2022年4月21日木曜日

【ニュース】騒音トラブルか。同じマンションの住人刺殺し68歳男逮捕【宮崎県宮崎市】

 宮崎市のマンション2階通路で腹から血を流した男性(58)が見つかり、その後死亡した事件で、県警は19日、包丁で男性を刺殺したとして、殺人の疑いで、このマンションに住む無職馬場健一容疑者(68)を逮捕した。県警によると「間違いない」と容疑を認めている。

 マンションの管理会社によると、馬場容疑者は2階、殺害された職業不詳平山弘さんは3階に入居。取材に対し、平山さんには騒音トラブルがあったと話す住人が複数おり、県警は動機につながる疑いもあるとみて調べている。

 馬場容疑者は「男性が血を流して倒れている」と自ら110番。平山さんは馬場容疑者の部屋の前で発見された。


<参照元・引用元>
・福井新聞
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1535005

一戸建てvsマンション、どちらを選ぶ?約7割が「一戸建て」と回答。その理由は「騒音トラブルになりにくい」

 人生の中でも高額な買い物となるマイホーム。いざ購入しようと思った時、「一戸建てかマンションか」の選択に迷う人も多くいるのではないでしょうか。そこで、マイホームを購入したことがある全国の男女500人を対象に「マイホームに関するアンケート調査」を実施したところ、約7割の人が「一戸建て」と回答しました。また一戸建てを選んだ理由については、「生活音や騒音で隣人とトラブルになりにくい」が最多だったそうです。
保険マンモス株式会社が2022年4月に実施した調査で、おもに31~40歳(41%)、41~50歳(24%)、20~30歳(16%)、51~60歳(14%)の人が回答しています。

マンションを購入した133人に「マンションを選んだ理由もしくはメリット」を聞いたところ、「防犯性(セキュリティ)が高い」(53人)、「資産としての流用性が高い」(34人)、「室内がフラットで高齢になっても暮らしやすい」(27人)「ゴミ集積所の管理を管理会社が行ってくれる」(15人)といった回答が続きました。

一方「マンションのデメリット」については、「近隣の生活音が気になる」「毎月駐車場代がかかる」「管理費がかかる」「毎月共益費が必要」「長期にわたる少なくない修繕積立費が必要」「リフォームなど自由がききにくい」「朝の出勤時間エレベーターが混む」などの声が寄せられたそうです。

2022年4月4日月曜日

【ブログ】厄介な騒音トラブル実例 女子大生の家に豹柄&パンチパーマ夫婦が怒鳴り

 騒音、人間関係、におい……コロナ禍の自粛生活やテレワークの影響もあり、近年一層増えているという隣人トラブル。笑い話で終わるものもあるが、なかには凄惨な事件に発展することもある。厄介な隣人に悩まされないためにも、改めて実際に起きた事件や実例を参考にしてほしい。

 騒音問題が社会的にクローズアップされるきっかけとなったのは、1974年8月28日、神奈川県の県営団地で発生した“ピアノ騒音殺人事件”だろう。音に対して極度の過敏症の男(46才・当時)が、階下に住む一家のピアノや日曜大工の音がうるさいと殺意を抱き、一家の夫がいない留守を狙って8才の長女と4才の次女、33才の妻を包丁などで殺害した凄惨な事件だ。
 加害者の男は1977年に死刑が確定したものの、93才の現在も収監中。死刑囚として最高齢だという。特筆すべきは、事件直後から「犯人の気持ちもわかる」と警察に電話がかかってきたほか、騒音被害者らによる助命嘆願活動が行われたこと。もちろん殺人は許されないものの、“一億総中流時代”といわれた当時、ピアノ人口が急増し、その音に悩む人もまた増えていたという証だろう。

 その後、県営団地の床厚が増やされたほか、ピアノに弱音装置が取り付けられるようになるなど、この事件を機に騒音問題についてさまざまな光が当てられた。
 2021年4月28日朝、大阪府大東市のマンションで、女子大生が階下の男(48才)に殺害された事件も記憶に新しい。

 加害者の男は女性の部屋の玄関ドアの外側にドアストッパーを挟むなど、逃げ道を塞いだのちベランダにはしごをかけて登り、窓を割って侵入し、殺害。犯行直後に自分の部屋に戻ると放火し、自殺した。その後、男が日頃から生活音に不満を抱いていたこと、上の階の住人に監視されていると親族に話していたことが明らかになった。しかし実態は被害者に落ち度はなく、一方的な被害妄想と考えられている。
怒った隣人になすすべがなかった

 そこまで大きな事件でなくとも、騒音トラブルは身近に起こり得る問題だ。リアルケースを見てみよう。築50年の木造アパートに住んでいた21才の女子大生は、昨年、隣の部屋に住む夫婦に怒鳴り込まれたという。

「私の誕生日に友人が2人来てくれて、午前0時ちょうどにケーキにろうそくをつけてわあ!って喜んだ瞬間です。ものすごい勢いでドンドンドン!って玄関を叩かれて。豹柄のキャミソールにガウンを羽織った奥さんとパンチパーマの旦那さんから『トラック運転手してる夫が寝不足で事故を起こしたらあんたのせいだ、どうしてくれる』とか『ぶち殺したるぞ』とかめちゃくちゃ罵られました」

 その剣幕に思わず泣いてしまった女子大生だったが、普段は相手の生活音が聞こえてもがまんしていることや、ここまで怒鳴られる筋合いがあるのかという気持ちが抑えられず、つい言い返してしまったという。

「『私、今日誕生日なんです』と言ったら、奥さんがキレながら『それはおめでとう』って言ってくれて(苦笑)。いまなら笑えますけど、何をされるか怖すぎて。契約があと1年残っていたんですが、すぐに引っ越しました」

 なお、前出の「大東市女子大生殺害事件」では、同じマンションに住む男子学生が、男のただならぬ様子に危機を感じ、交番に相談したのちに引っ越しをしていた。危険な相手に遭遇したら対峙しようと考えるのではなく、逃げるという選択肢もあるのかもしれない。

<参照元・引用元>
・Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2daa1eef7098b645f8b065d04a7b0854adef6d95?page=1

2022年3月26日土曜日

「騒音」でなくても騒音トラブルに発展する『煩音』について

 『夏の初め、Aさんが自宅に向かって歩いていると隣の夫婦が店で買った風鈴を下げてこちらに歩いてくるところに遭遇しました。隣の夫婦とはあまり付き合いはありませんでしたが、一応、声を掛けておこうと思い、「風鈴を買われたんですね。いいですね」と話しかけました。丁度そこへ他の近所の人が通り掛かり、隣りの夫婦はその人に用事があったのか、そちらへ駆け寄って返事もなく立ち去ってしまいました。

 隣りの夫婦は何の悪意もなく、たまたま用事があった近所の人に出会ったためにそちらに気を取られてしまっただけでしたが、声を掛けたAさんは、自分が無視され馬鹿にされたように感じて、強い憤りを覚えました。それ以来、隣りの風鈴の音が聞こえるたびに無視された場面を思い出し、相手に対する苛立ちが膨らんでいきました。

 夏も終わり秋口となった頃、Aさんは遂に我慢が出来なくなり、隣の家に押しかけ、風鈴の音が煩いので早くしまってくれと血相を変えて怒鳴っていました。』

 騒音トラブルというのは、当事者の心理的な要素が原因である場合が多いのですが、片や、公害騒音に代表されるように、純粋に騒音の音量が問題となるものもあります。これまでは、これらを一括りの騒音問題として扱ってきましたが、それでは問題の焦点が不明確となり、対策を考える場合にも論点がずれてしまいます。したがって、これらを明確に分類する必要があります。そのために用いられている用語が「煩音(はんおん)」です。

騒音と煩音

 煩音とは筆者の造語ですが、今ではgoo国語辞典などにも載っており、朝日新聞「天声人語」のコラム記事として取り上げられたこともあるため、一定程度は認知されていると思いますが、改めて騒音との違いを説明します。

 騒音とは「音量が大きく、耳で聞いてうるさく感じる音」であり、

 煩音とは「音量がさほど大きくなくても、自分の心理状態や相手との人間関係によってうるさく感じてしまう音」のことです。

 言い方を変えれば、騒音とは聴覚的にうるさく感じる音、煩音とは心理的にうるさく感じる音ともいえます。更には、次のような表現も可能です。騒音とは感覚的にうるさく感じる音、煩音とは感情的にうるさく感じる音です。煩音の煩は、煩い(うるさい)や煩わしい(わずらわしい)、煩雑(はんざつ)など色々な読み方がありますが、その根本は仏教用語の煩悩(ぼんのう)であり、人の心を煩わし悩ます精神の働きのことですから、正に的確な単語であると考えています。

 現代の音の問題は、その多くが騒音問題というより煩音問題です。もちろん、騒音と煩音が明確に区別されない場合も多いのですが、より要素的に大きなものということで見極めればよいと思います。ごく大雑把な分類になりますが、航空機の音や道路の自動車音、あるいは工場や建設作業の音などは騒音ですが、隣近所から聞こえてくる生活音や、公園や学校などから聞こえる子どもの声などは煩音です。なぜなら、生活音や子どもの声は昔も今も同じ音量であり、昔はだれもうるさいとは言わなかったからです。音が変わったのではなく、それを聞く人間の側が変わったのです。したがって、従来の分類で言うと公害騒音はまさに騒音であり、近隣騒音は主に煩音であるといえます。

 騒音と煩音には大きな違いがあります。これまで多くの公害騒音問題がありましたが、これが拗れて殺人事件や傷害事件に発展したと言う事例を筆者は知りません。航空基地騒音や低周波数騒音などでは激しい闘争や訴訟が行われ、被害も深刻で甚大なものとなりますが、過去においてそれが事件に繋がった事例はないのです。ところが、煩音の代表格である近隣騒音では、些細な音で多くの殺傷事件が日常茶飯に起こっています。すなわち、騒音では事件は起きないが、煩音では事件が起きるのです。

 このように、騒音と煩音を区別すると、音の問題をより明確に捉えることができますが、理由はそれだけではありません。区別しなければならない最も大きな理由は、騒音問題と煩音問題では対策が異なるからです。騒音と煩音は質の異なるものですから、対処の方法も当然異なるのです。したがって、騒音トラブルへの対処を考える場合には、まず、その音が騒音か煩音かを見極めるところから始めなければなりません。

防音対策ではなく煩音対策を

 騒音と煩音を分けて考えなければならない理由は、それぞれの対策方法が異なるからです。まず、騒音の対策は言うまでもなく音量の低減、すなわち防音対策です。一方、煩音対策で必要なことは防音対策ではありません。煩音対策で重要なことは、相手に対する誠意ある対応であり、それを通じた関係の改善です。これを混同すると、トラブルの解決どころか、さらに状況を悪化させることにもなりかねません。

 防音対策をする場合でも、それは誠意ある対応により相手との関係改善を図るために行うべきです。苦情を言われてただ防音対策をすれば、言われた方には必ず被害者意識が生まれます。また、音を聞かされる側は元々被害者意識を持っています。騒音対策を行えば、当事者双方が被害者意識を持つという矛盾が生じ、その矛盾がトラブルをエスカレートさせてゆくのです。近隣騒音に関して必要なのは煩音対策であり、騒音対策ではありません。相手との関係が改善され、相互に信頼関係が構築できれば、今までうるさいと思っていた音もさほど気にならなくなることもあります。

 騒音トラブルの本質は煩音問題である場合が殆どです。例え騒音問題の形を取っていても、そこに至る過程で煩音問題が介在しているという場合もあります。なお、ここでは音の問題を対象として説明していますが、その他の近隣トラブルも本質的には同じ構図であるといえます。

ニーズを見極めることが煩音対策の第一歩

 紛争処理関連の用語としてニーズ(needs)という言葉があり、これは、イシュー(issue)、ポジション(position)という言葉との比較で用いられます。まず、イシューとは、紛争において 実際に争っている事柄や内容であり、トラブルの直接的原因といえるものです。次に、ポジションとは、イシューに対する当事者が考える解決策のことであり、これは主に相手に対する要求や主張などです。そしてニーズというのが、イシューの裏に隠された本当の理由または原因です。

 先の風鈴の騒音トラブルで説明します。このトラブルでのイシューは、文句を言われた通りに風鈴を撤去しないといけないかどうかです。ポジションに関しては、Aさんのポジションは、「秋になったのだからさっさと風鈴を片付けろ」であり、隣の夫婦のポジションは、「そんなに大きくない音にいちいち文句を言うな」です。

 しかし、イシューについてもポジションについても、これが問題の本質であるとは誰も思わないでしょう。このトラブルのニーズは、Aさんが隣の夫婦に無視され馬鹿にされたと思っていることですが、その事はAさんが口にしないために隣の夫婦には本当の理由は分かりません。そのため、隣の夫婦にとってはAさんが些細なことで因縁をつける異常な隣人としか写りません。そこで、自分たちはAさんの異常さによる被害者だと思うことになり、お互いが自分を被害者だと思う矛盾の中で、相手に対する非難の種を見つけあって近隣トラブルはエスカレートしてゆくのです。この些細な音が暴発的に悲惨な殺傷事件に繋がる場合さえあるのです。

 トラブル解決のためには、ニーズを当事者同士が認識して、その上で自ら解決しようという意識を持つことが不可欠です。そのためには当事者同士の話し合いが必須ですが、当事者だけの話し合いでは、お互いにポジションを要求するだけに終わる可能性が高く、トラブルは悪化しかねません。そのため、第三者が話し合いの中でこのニーズを明らかにしてゆく過程が必要になってくるのです。これは当事者双方が持っている被害者意識を取り除くことに他なりません。これは煩音問題の解決のための要点でもあります。これが出来ないと、例え一つの問題が何らかの決着をみても、必ずまた別のイシューが出てくることになります。

 無益な騒音トラブルを無くしてゆくためには、まず、煩音という言葉の意味が社会的に広く認知されることが必要です。騒音トラブルの原因は騒音であり、その対策は防音であると考えている限り、騒音トラブルが減ることは決してありません。


<参照元・引用元>

・Yahooニュース

https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotonorihisa/20220325-00288240


2022年3月12日土曜日

【ニュース】騒音に不満募らせアパート大家を殺害 【 千葉・市川市 】

 千葉・市川市 アパート大家を殺害容疑で84歳住人を逮捕 騒音に不満募らせたか


今月2日、千葉県市川市のアパートの一室で、大家の女性を殺害したとして、警察はアパートに住む84歳の男を逮捕しました。

この事件は今月2日、市川市国分にあるアパートの一室で、大家の及川知子さん(87)が死亡しているのが見つかったものです。

警察はきょう、アパートの住人で無職の眞崎昌男容疑者(84)を、及川さんの胸などを刃物で刺して殺害したとして逮捕しました。眞崎容疑者は事件当時、現場の部屋で腹から血を流して倒れていて、警察によりますと、「自分の腹を刺した」と話していたということです。

眞崎容疑者は調べに対し、容疑を認めたうえで、「アパート内の騒音に不満があった」と話しているということです。警察は事件のくわしいいきさつを調べています。

<参照元・引用元>
・TBS NEWS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6007273.html
・FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/330144

2022年3月9日水曜日

【ブログ】コロナ禍で増えるテレワークの「騒音トラブル」 韓国では殺傷事件にまで発展!

 「在宅勤務の影響で騒音に関する苦情がかなり増えています。組合では仲裁がしづらく、当事者同士で直接話し合うとこじれやすいため、なかなか解決が難しい問題です」(都内の某タワーマンション管理組合理事)


■直接怒鳴り込むケースも

 警視庁によると、コロナ禍で「テレワーク中の隣家がうるさい」といった騒音に関する通報が増えているが、騒音トラブルが増えているのは日本だけでない。韓国では、階下の住人が上階の家族をナイフで襲撃する殺傷事件まで起こっているという。オーディオやピアノなどによる騒音から、コロナ禍で洗濯機や掃除機、足音などの生活音にまで範囲は広がり、精神的に病んだり引っ越しを余儀なくされるケースも。

「日中家にいることで、主婦よりも男性からの苦情が増えています。管理組合を通して苦情を伝えても一向に解消されないと、直接怒鳴り込むケースも増えています」(マンション管理コンサルタント・土屋輝之氏)

だが、上下両隣の子供同士が同級生など顔なじみであれば、トラブルに発展することは極めて少ないという。

「ある程度事情がわかっているので、子供が跳びはねる音も騒音と捉えることはほとんどないようです。このようにコミュニケーションによってお互いを理解すると、騒音が生活音に変わることが多いのです。もしトラブルが起こっても、一般的に管理会社はこの手の問題に首を突っ込めませんが、管理組合が仲裁に入って話し合う機会をもうけることでトラブルが軽減される可能性は高まります。一番良くないのが、直接当人同士で話し合うこと。売り言葉に買い言葉で感情がエスカレートして収拾がつかなくなることが考えられます」(土屋氏)

 直上の住戸に直接怒鳴り込んだものの、実際はコンクリートを通じて斜め上の住戸から音がしていた、なんてこともよくあるため、十分な確証がなく決めてかかると失敗するという。音が気になるのはマンションの構造が影響している場合も。


マンションは音がしないものだと勘違いしている人が実は少なくありません。分譲マンションで増えている二重床の場合、ドスンという重量衝撃音は直床よりも伝わりやすく、2000年以降は梁を少なくする工法が普及して、十分な強度を保ちながら梁が少ない居住空間を実現しているマンションが多く、床コンクリートが太鼓現象を起こすため響きやすいのです」(土屋氏)

 共同住宅で全く音がしないことなどあり得ない。日々の生活音に注意したり防音マットを敷いたり、明日は我が身とお互いに配慮し合う姿勢が何より大切だ。



2022年3月2日水曜日

【ニュース】タイヤを次々刺して“パンク” 「住人うるさくて」38歳男逮捕

 
アパートの駐車場に止められた、小型トラックと白い乗用車に近づく、丸刈りの男。
防犯カメラに視線を送りながら、車の後輪付近に歩み寄り、しゃがみ込んだ。
この時、男は、車の裏側でタイヤをパンクさせていたとみられる。
この防犯カメラ映像や、周辺の聞き込み捜査などの結果、21日、会社員・新原稔容疑者(38)が器物損壊の疑いで逮捕された。

新原容疑者は、1月24日午後11時ごろ、神奈川・相模原市の駐車場に止めてあった、車のタイヤ4本を鋭利なもので突き刺し、パンクさせた疑いが持たれている。
新原容疑者の部屋からは、犯行に使われたとみられるキリが押収された。
新原容疑者は、容疑を認めたうえで、「上の階の住人がうるさくて、何度言っても直らないから俺がやった」と供述している。

生活騒音をめぐる、近所トラブルを動機に挙げた、新原容疑者。

しかし、被害に遭った男性は、騒音について身に覚えがないという。
被害男性「大騒ぎしたつもりもないし、何もしてないんですけど。普通に生活しているぐらいなんで、ただ寝に帰ってくるだけなんで」
実は、このアパートでは、ほかにも不審な出来事が相次いでいた。

2021年、容疑者が住むアパート付近で、自転車が燃えるなどの不審な出来事が起きていた。
現場を確認すると、何かが燃えたような黒ずんだ跡がまだ残っている。
また、2021年3月から9月にかけ、別の住民宅のドアポストが燃えるなどの被害が、度々起きていた。

被害男性「オートバイが燃えたのと、車が燃えたのと、あとポストと、いたずらみたいな感じで、どんどんエスカレートして、刺されるんじゃないですけど、そういうことをされなければいいなって感じで。もう(家に)帰ってくるのが嫌になっていました」
一連の被害が、新原容疑者の犯行なのかはわかっていないが、警察は、これらについても調べを進めている。


<参照元・引用元>
・FNNプライムオンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e3c79ea37c73176dda2250105d1a051831f53e0

2022年2月24日木曜日

【ブログ】「子供騒音。上からゴミが降る。」ご近所トラブルの経験者は50%以上

日常生活が原因のご近所トラブル。パパママ向けに行った調査結果によると、約半数の人たちがご近所トラブルの経験をしているようです。


トラブルの内容としては、騒音問題やゴミや庭の管理方法、タバコの問題や物損など、多岐に渡っていました。今回は、アンケートに寄せられた声を元に、ご近所トラブルについてみていきましょう。

■半数が騒音トラブル経験「ある」と回答

アンケートでは、ご近所づきあいでトラブルの経験があるか聞きました。その結果、「ある」、「少しある」と答えた人が50.6%となり、約半数程度のパパとママがご近所トラブルを経験していることがわかりました。

一方で、「ない」、「ほとんどない」と答えた人は46.5%で、ほぼ同数となりました。ご近所トラブルの経験の有無は真っ二つに分かれているようです。

Q.ご近所づきあいでトラブルの経験ある?
ある 28.7%
ない 24.1%
ほとんどない 22.4%
少しある 21.9%
わからない 2.4%
その他 0.4%


■子どもの声にピアノの音…騒音問題のお悩み多数

騒音問題で悩む人は多くいるようで、さまざまな種類の音の悩みが寄せられました。

「上の家が朝7時からピアノを弾いている。早いと思うんだけどな…」(神奈川県 30代女性)
「私は集合住宅に住んでいるのですが、上に住んでいる人の子どもの高いところから飛び降りる騒音で注意しに行くと、『集合住宅なんだから少しくらいは我慢しろ』と言われた」(千葉県 50代女性)
「前に住んでいたマンションで、『音がうるさい』とお手紙をもらいました。そんなにうるさくしているつもりはなかったのでびっくりしましたが、その方は全ての住人に同じお手紙を入れていたそうです」(千葉県 50代女性)
「近所のマンションの裏側駐車場で、夜中にボールの音がうるさい。同じ人なのか分からないけど、やっぱり夜中にスケボーの音もうるさい」(宮城県 50代女性)
「隣家の未就学児たちが毎日午後3時頃から午後5時ごろまで家の前で大騒ぎです。在宅勤務の日はとても迷惑です」(埼玉県 40代女性)



騒音に悩む側、騒音を注意される側、それぞれの立場で騒音問題に悩みを抱えている人は多くいるようです。騒音はそもそもそれぞれの聞こえ方も異なり、また家の構造や環境、暮らし方によってその大きさや響き方が変わるため、非常に難しい問題ですよね。騒音が大きな問題に発展したというエピソードも寄せられていて、騒音トラブルの根深さを実感します。

筆者も一人暮らしをしている時に、「静かにしてください」というメモをポストに入れられたことがありました。誰からのメモかわからず、大きな音を出している自覚もなかったため、メモを手にした時は冷や汗をかき、どうしたものかかなり悩みました。しかし、そのメモのおかげで、自分の出している音を自覚して改善することができたので、その後はメモが入ることはありませんでした。自分の騒音の感じ方と人からの聞こえ方は異なるのだと、実感させられた出来事でした。

■「集合住宅の上階からゴミが…」ゴミにまつわるトラブル多数

また、ゴミにまつわるトラブルも多数寄せられていました。

「集合住宅の上階からゴミがちょくちょく落ちてきた。新築だからと、各戸を警察官が回ってくるというので、あらかじめゴミの写真をとって、警察官に事情を話して、写真を持って上階を回ってもらったら、ゴミが落ちて来なくなった。警察官に感謝です」(神奈川県 50代女性)
「私の家は、田舎です。庭や畑でゴミを燃やす方もいます。匂いや燃えカスが飛んできて洗濯物につきます。やめてほしいことがあり過ぎてイライラします」(茨城県 30代女性)
「引っ越したばかりの頃、初めてゴミを出す際に以前の地域と燃えるゴミの日が違ったため、うっかり間違えて出しそうになりました。その様子を近所の人に窓から見られて、かなり強く指摘されました。それからと言うもの目の敵にするかのように毎回ゴミを出す際に窓からチェックされにらまれるように…」(青森県 30代女性)
「厄介な地域ゴミ担当。回収場所付近でわざとらしく、突如現れたり体操をしてたり、古着回収日には捨てたばかりの人のゴミの中身を見てすぐに逃げたり、人の日常をその都度ベランダから監視してくる。ある意味プライバシー侵害とストーカー。」(神奈川県 40代女性)


ゴミの捨て方や処理の仕方などで、トラブルは多発しているようです。他には「マンションのゴミ捨て場のゴミの出し方が雑すぎる人がいる。ペットボトルと普通ゴミが一緒になっている」と、ゴミの分別に関する指摘もありました。ゴミは日常生活とは切っても切り離せないものだからこそ、トラブルになりやすいようです。

■ペットは騒音に臭いにトラブルのもとになりがち…

さらに、ペットにまつわるトラブルも多く寄せられていました。

「ペット可ですが、原則1匹のところ隣家では何匹もいて、朝から晩まで鳴いている。汚物も放置なのでハエが来てきたないので、たまらず不動産屋に言いました。が、『金払ってるんだから住む権利がある』と言って聞いてくれないと(不動産屋に)さじを投げられました。早く引っ越してくれるのを祈るばかりです」(静岡県 40代女性)
「昔住んでたマンションは小型犬限定なのに、隣りが大型犬を二頭飼い。朝から晩までうるさくて、夜も眠れない」(神奈川県 30代女性)
「うちは庭で犬を飼ってるんですが隣の子どもが庭に入って犬を触るんです。何回も。気づいたときは注意しますが時間が経つと忘れてしまうようです。たまたま親が外にいる時にも入ってきたので「庭に入るのは遠慮してもらえますか」と親に言うと、翌日から悪口と無視されるようになりました」(東京都 40代女性)
「うちの隣の家は猫をかってますが、うちの庭に入って何するかと思いきや、おしっこと、うんちをしてからもどるんです。いろいろ対処しましたが、今も続いていて、朝みるとうんちとおしっこ臭くて困ってます」(茨城県 30代女性)


犬や猫をはじめとするペットにまつわるトラブルへのコメントは、鳴き声や排せつ物に関するものが多く寄せられました。


■ご近所トラブルにならないために必要なこととは?

それでは、このようなご近所トラブルをできるだけなくすために、どのような対策をしているのでしょうか?

「いつトラブっても良いように賃貸にしてる」(広島県 30代男性)
「仲良くなりすぎない。干渉しないのが一番です」(神奈川県 30代女性)
「マンション上の階の人に『うるさい』と苦情をうけました。菓子折りもってあやまりに主人といきました。こちらの対応に好感をもっていただき、今は必ずあいさつしあう良好な関係です。早め対処できてよかったと思いました」(徳島県 40代女性)
「アパートに住んでいた時、主人は仕事で忙しく毎日帰りも遅く、まだ子どもたちが2歳と0歳のワンオペ育児。後から入居してきた新婚夫婦の奥さんに『うるさい』と苦情を言われました。それから気を遣いすぎて精神的にしんどくなり、それがきっかけで一軒家を建てる方向に話が進みました。引っ越してからはのんびり暮らせています」(滋賀県 50代女性)
「マンションに住んでいた頃は子どもが小さかったので、下の階の人に運動会やってるんですか?って苦情を言われてしまった事があり、その後は気を使いながら生活していました。家族構成や生活リズムなどもそれぞれですし、配慮した生活は大切だと思います。気づかず我慢させてしまうのは申し訳ないので、私は言っていただけてよかったと思います」(千葉県 40代女性)


寄せられたコメントからもトラブルを完全に防いだり、事前に完璧な対策したりするのは難しい面もありそうです。ただなかには、トラブルがあった際に、それを学びとして捉えてみたり、自分を見つめ直すきっかけとしたいう人もいました。


また音対策については各自で工夫できることは多くあり、相手の身になって考えることでできる対策も見つかりそうです。

ここまで、パパママが陥ったことのあるご近所トラブルについてみてきました。かなり深刻な悩みも含まれており、それぞれに対処法や対策を検討しながら少しでも前に進めるよう努力しているようです。

コメントを通してみると、相手に対する思いやりや気遣いがなかった場合に大きなトラブルに発展しがちのように思えます。逆に相手の立場になって考えて実行できた場合には、トラブルは早い段階で収束しているといったコメントも多くありました。

ご近所トラブルは、いつ何時自分自身にも起こるかわかりません。その時に自分だったらどうするのか、どう動けばいいのかを考えてみること、今現在の家で周囲にできる気遣いは何か考えてみる機会を家族で設けてみるのもよいかもしれませんね。


<参照元・引用元>

・ウーマンエキサイト

https://woman.excite.co.jp/

Q.ご近所づきあいでトラブルの経験ある?

アンケート回答数:4241件
ウーマンエキサイト×まちcomi調べ

2022年2月20日日曜日

【ニュース】韓国大統領選挙『マンション騒音問題解消の公約』

『マンション騒音問題解消の公約』

 韓国大統領選挙を今年3月に控える中、この発言がありました!
日本と比較して韓国は共同住宅に住む人の割合が高いようで、この公約の影響は大きいと考えられます。
日本より”騒音対策”への活動が盛んなのは羨ましいですね。

韓国大統領選挙『マンション騒音問題解消の公約』

 『イ・ジェミョン(李在明)共に民主党(与党)大統領選候補は、住人同士のマンション騒音問題の防止に向け騒音基準を高め、対立が発生した場合は112緊急仲裁サービスを導入し、騒音遮断型住宅建設についてはインセンティブを与えるという公約を打ち出した。(WoW! Koreaより)』

 韓国では、共同住宅に住む人の割合が日本より遥かに高いため(韓国65%、日本は40%程度)、この大統領選挙公約の国民への訴求力は大変に大きいと思います。また、このような公約が発表された背景には、昨年の10月に発生したマンション騒音殺人事件(記事:韓国でのマンション騒音殺人事件は典型的なケース、他国の話とスルーできない訳)も影響していると考えられます。階下に住む30代の男性が、足音などでトラブルとなっていた上階に暮らす6人家族を襲い、40代の夫婦2人を殺害し、60代の父母2人に重傷を負わせた事件です。子ども2人は部屋に鍵をかけて難を逃れました。

 日本では、マンションの上階音を床衝撃音と呼びますが、韓国では層間騒音、あるいは上下階間騒音と呼称されます。韓国の上下階騒音問題では、近年、防止対策や規制の強化が進められ、2005年にはマンション床の厚さの基準が18cmから21cmに引き上げられました。また、2013年には騒音被害の認定基準を改正し、1分間平均で昼は43dB、夜38dBとなりましたが、これを更に厳格化し、昼40dB、夜35dBとするとの報道もあります。しかし、物理的な対策だけではマンション騒音問題の解決は難しいとの認識からか、上記報道にあるように、『対立が発生した場合は112緊急仲裁サービスを導入』し、トラブルを解決するための社会システム作りも進めるということです。

 112通報とは警察への通報であり、マンション騒音トラブルが殺傷事件に繋がらないよう、仲裁サービスを行うシステムを作るという取り組みですが、この点に関する具体的な内容として、更に以下のような報道がなされています。

『「騒音被害が発生した場合、専門機関が現場を訪れ、騒音基準に違反しているかどうかを調査し、仲裁を支援することができるよう関連人員と予算を拡充する」と明らかにした。また「迅速な状況対応のため、112通報項目にマンション騒音を別途に新設し、極端な事故が発生しないよう専門家や警察が共に出動緊急状況に対応するシステムを構築する」と約束した。(WoW! Koreaより)』

 まだ公約の段階ですから、これが果たして実現するのかどうか、あるいは実現した場合でも実効的なシステムになるのかどうかといったところは不明ですが、マンション騒音問題の解決が公式、かつ具体的に語られた事の意義は大変に大きいといえます。「極端な事故が発生しないための仲裁システム」とは、筆者の前回記事(日本にも「近隣トラブル解決センター」が必要です。悲惨な事件や無駄な訴訟をなくすために)に通じるものであり、その具体的な形態と成果の程には大変に興味をそそられます。

 日本でもマンション騒音に関して警察に通報すれば、近くの交番の警察官が臨場し、場合によっては相手方に注意をするなどの対応を行ってくれますが、通常の場合、これは当事者間の関係を更に拗れさせ、トラブルをエスカレートさせるだけに終わります。いわば、火に油を注ぐだけの対応であり、「極端な事故が発生しないための仲裁サービス」とは全く異なります。日本でも、アパートやマンションでの騒音殺傷事件は多発しています。韓国のこの公約が実現し成功事例となったなら、模倣追従のそしりなど気にせず、我が国にも即時に取り入れて貰いたいものだと願っていますし、それよりも、どこかの党が今年の参議院選挙の公約として掲げてくれないものかとも思ってしまいますが、問題意識の乏しい我が国では多分難しいことでしょう。韓国のこの報道、実に羨ましい限りです。


<引用元・参照元>
・ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotonorihisa/20220202-00280278

2022年1月20日木曜日

【ブログ】戸建てでの子どもによる騒音問題。解決の糸口は

戸建てでの子供による騒音問題と、その解決までのブログです。
「二階の子供部屋がうるさい」。確かにあり得る話ですよね。。

この話、この家庭を参考にして、道路族による騒音問題も理解していくような社会にしたいですね。


成長した子どもによる騒音問題。解決の糸口は、意外なところに


家づくりで間取りを考える際、生活音を考慮しながらプランを練るのが一般的。それでもやっぱり、想定外のことは、起きてしまうものです。今回のテーマは、子どもの成長とともに起こる騒音問題。暮らし評論家の大木聖美さんが、自身の家づくりと騒音についてレポート。子どもと一緒に、どうやって解決したかについて語ります。
子どもの成長とともにそれは突然やってきた!
子どもが成長していくにつれ、住み始めた頃は想像もしていなかったことが起こるものです。そのひとつが、騒音。

子どもの成長とともに暮らしのリズムは刻々と変わっていきます。築16年目となるわが家の長男は、今年大学生に。世の中の流れを受けて、オンライン授業を織り交ぜながら、かなり自由な時間の使い方ができるようになりました。

以前は学校と部活動と塾が生活の大半を占めていて、夜になったら寝るのが当たり前でした。それが一変。映画を見たりオンラインで友人とゲームを楽しんだりと、長い夜を過ごすように。

家を建てる際に考えた騒音問題と間取りの関係

子どもの成長とともに生活リズムが変わってくるのは、じつは、もともと想定内。家を建てる際は、そのことも考慮して間取りを考えました。

わが家は日当たりの関係からLDKが2階にあります。子ども部屋も2階に設け、廊下をはさむことで、LDKの音を子ども部屋へ伝えない工夫をしていました。

夫婦の寝室は1階にあります。ダイニングの真下に設けることで、新築後に子どもが成長して、自室で起きていても、リビングにいても、音が響かない場所を選んだのです。そのつもりだったのですが…。

居心地よいLDKを、自由に歩き回る音が真下に響く

わが家の子どもは、自室ではなくLDKで起きているのが好きなようです。

1か所にとどまってくれていればいいのですが、ソファでくつろぎながらのどが乾いたら冷蔵庫から飲み物を出し、おなかがすいたらダイニングに座ってなにかを食べ…。かなり自由に動き回っているよう。

そのため、ダイニングチェアを引いた際に出る床の音や足音が、予想以上に階下の寝室に響くのです。これに加えて、子どもが2階のトイレへ行った際のドアの開け閉めの音。階段の吹き抜けを通して、1階まで響いてくるのも気になりました。

ストレートに思いを伝えてわかった意外な事実

夜中に夫婦で目を覚ましてしまうことがあったので、夜中の行動で寝室に音が伝わってきて困っているとストレートに長男に伝えました。

そこでわかったのが、自分の行動でそこまでの音が出ているという自覚がまったくなかった、ということ。驚いており、「悪かったね」とすぐ謝罪の言葉がありました。

物心ついたときから戸建てに住んでおり、今まで家の中での騒音について家族で話したこともありません。本人も気づいていなかったようです。頭ごなしに怒ることをしなくてよかったと感じました。

策を一緒に考えるのが解決の近道

こうしてほしいと解決策を一方的に伝えるより、一緒に考え導き出したほうが実行してもらいやすいなと感じました。夜中は周りが静かなぶん、いつもの音が想像以上に響いて伝わりやすいということを伝え、ではどうすればよいか解決策を一緒に考えました。

「ドアの開閉はゆっくり行う」「歩く際も下に親が寝ていることを意識して歩く」と答えてくれたので、その2点をさっそく実行してもらうことに。本人が考えて導き出した解決策は守ってもらいやすく、初日からすぐに実行していました。


物理的に音を抑える工夫も

素足でドスドス歩くから衝撃が伝わるのかもしれない。そう考えて、長男用にスリッパを用意したら、足音がかなり軽減されました。

わが家は、LDKと階段の間に廊下があり、ドアもあるので、テレビの音や笑い声などは伝わってきません。もしも、LDKから直接階段といった間取りだったとしたら…。こういった音もかなり伝わるのではないでしょうか。もっとも、ヘッドフォンで聞いていることが多いので、YouTubeの音などは解決もすぐできそうです。

ドアの開閉音に関しては、戸当たり音をやわらげるテープを貼ったり、ドアの閉まる速度を遅くするドアクローザーがついたドアを選んだりすると、かなり抑えられるのかもしれないと思っています。

わが家では、リビングにはカーペットを敷き、階下に音が伝わらない工夫もしています。

子どもの成長とともに想定はしていた騒音ですが、15年前にしていた想像と現代の過ごし方はまるで異なっています。オンラインで世界中のだれとでもつながり、気軽にゲームが楽しめるようになっているだなんて想像もしていませんでした。

そんなこんなで起こったわが家の騒音問題ですが、家族を巻き込みながら一緒に解決の道を歩んでいます。そんなこともあるんだなと、みなさんの家づくりを進めるうえでの参考になったらうれしいです。


<参照元・引用元>
・Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/0565faa58b6364c55d1a934d9cd167b3dcdf778d?page=1

【ブログ】騒音苦情が届いたなら、1階に住むのを検討してみては??不動産のプロに聞いた1階にある賃貸物件のメリット

「 足音がうるさいと苦情が来る」「騒音苦情の手紙が何通も届く」
そんな騒音苦情を経験し続けているなら、いっその事1階に住むのを検討してみてはいかがでしょうか?
1階の物件は、エレベーターの待機や階段の登り降りもなく、家賃が2階以上の賃貸と比べて安い傾向があります。
減った家賃分、家族サービスや貯金に回して住人トラブルと無縁の生活を過ごしてはいかがでしょうか。


不動産のプロが選ぶ!「1階物件のメリット」ランキング

アットホーム『不動産のプロが選ぶ!「1階物件のメリット」ランキング』

アットホームは、賃貸居住用で、1階の物件を紹介したことがある全国のアットホーム加盟店を対象に、『不動産のプロが選ぶ!「1階物件のメリット」ランキング』を調査し、その結果を公開した。

1階物件のメリット

1位「階下への騒音・振動を気にする必要がない」 70.8%

1階物件の紹介エピソード&住んでいる人のエピソード

・子どもを育てているお客さまは騒音を気にしている方が多く、専用庭がある1階が人気です。コロナ禍で外出が厳しいので、大きいプールを出して水遊びをよくしているのを見かけます。(神奈川県)
・地震や緊急事態があった際にすぐに逃げられると1階を希望されていたお客さまがいらっしゃいました。(神奈川県)
・エレベーターが付いてない物件の場合、毎日の上り下りを考えて上の階よりも1階を希望する方が多いです。引越しも楽だとポジティブに考える方が増えています。(静岡県)
・専用庭があり、家庭菜園が楽しめると喜ばれたことがあります。(広島県)

不動産のプロが選ぶ!「1階物件のメリット」ランキング調査結果

Q. ご自身が思う、1階の物件のメリットは何ですか?最大3つまでお答えください。(複数回答)

不動産のプロである不動産会社のスタッフに、1階物件のメリットを聞いたところ、「階下への騒音・振動を気にする必要がない」がトップ。

不動産会社からは「お子さんがとにかく元気で走り回ったりドンドン飛び跳ねたりするため、1階を希望するお客さまがいらっしゃいました」といったコメントが多数あり、特に小さい子どもがいる人は階下への騒音・振動を気にする必要がない1階を希望するケースが多いようだ。

2位は、「移動や荷物の搬入が楽」。不動産会社からは「足の悪い方や高齢の方は1階限定で探される方も多いです」「階段がないので小さいお子さまがいらっしゃる方にとっては、ベビーカーなどでの出入りが楽だと思います」といったコメントのほか、「引越しが簡単」「大きいソファを窓から搬入でき、喜んでいただけました」という声も。

次いで、「上の階に比べて家賃が安い場合がある」が48.0%で3位。「1階の物件を紹介したところ、部屋が広く、家賃も安いので喜ばれました」という不動産会社のコメントも多く、上の階に比べて1階の物件の家賃が安くなるケースは比較的多いようだ。

1階物件の紹介エピソード&住んでいる人のエピソード

・お子さまが生まれたことによる騒音トラブルで引越しをするお客さまに1階の物件を紹介したところ、非常に喜んでいただけました。(神奈川県)
・1階にすることで賃料が安くなりマンションに住むことができた女性のお客さまがいらっしゃいました。最初は2階以上でお探しでしたが、オートロックや24時間ゴミ出しなどマンションならではの設備を手に入れることができたと大変満足いただきました。(神奈川県)
・駐車場が目の前なので、自分の車の様子が室内からよく見え車上狙いに注意できると1階を選んだお客さまがいらっしゃいました。(愛知県)
・最近は、折りたたみ自転車・ロードバイクを所有しているお客さまが多く、エレベーターがないと運ぶのが面倒なので1階が良いというお客さまが増えました。(千葉県)

<調査概要>
■調査対象
「賃貸居住用で、1階の物件を紹介したことがある」と回答した全国のアットホーム加盟店 1,016店

■調査方法
インターネットによるアンケート調査

■調査期間
2021年9月2日(木)~9月9日(木)

<参照元・引用元>

・アットホーム

https://dime.jp/genre/1303873/

終の棲家として買ったはずの住居で思わぬトラブル

節度を超えた騒音トラブルで、終の棲家にと思っていたマンションを手放さざるを得なくなった。齢70を超え、住宅ローンを完済したばかりなのに、再びお金を借りて住み替えるというのはどう考えてもリスキーだ。 60歳でローンを組み75歳で完済 小林幸太さん(仮名)は、妻の弘子さんと都内のマン...